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災害時に命を守る防災対策を!
目次
防災対策の実施状況
平成30年度に内閣府が公表した、高齢者の住宅と生活環境に関する調査での、地震などの災害に備えてとっている対策実施状況は、「非常食や避難用品などの準備をしている」が38.4%、「近くの学校や公園など、避難する場所を決めている」が36.5%、「家庭・親族との連絡方法などを決めている」が28.7%と上位にあげられている一方で、「特に何もしていない」が32%と、全体の約3割という結果でした。また、年齢別にみると、年齢が高くなるほど、特に何もしていない割合が高くなる傾向もみられます。
地域の方との交流・支え合い
日頃からご近所や自治会の方とコミュニケーションを図り、防災訓練に参加しておくことが大切です。また、災害対策基本法により市町村が「避難行動要支援者名簿(ご高齢者など災害時に支援が必要な方の名簿)」を作成しています。この名簿は、要支援者の安否確認や避難支援に役立つ情報を避難支援等関係者(自治会・民生委員・消防機関など)に提供するものです。名簿登録を希望する方は各自治体に問い合わせてみましょう。
備蓄品・非常用持ち出し品の準備
懐中電灯や防災用のホイッスル(少しの息でも音が出るもの)、足のケガを防ぐためのスリッパなどを普段から手の届くところに置いておきましょう。また、ライフラインが止まった場合を想定して、下記のリストを参考にして「備蓄品」と「非常用持ち出し品」を備えておきましょう。
非常食の賞味期限切れを防ぐ「ローリングストック法」
地震などの災害に備えて、最も実施されているとデータにある「非常食や避難用品などの準備」において、非常食には賞味期限があり、万が一のために備蓄していたのに、いざというときに賞味期限切れということを防ぐ方法としておすすめなのが、ローリングストック法です。
ローリングストック法とは、その名の通り“ストック(備蓄)をローリング(回転)”する方法で、備蓄した非常食を定期的に消費して、食べた分を買い足していく方法です。 ローリングストック法のメリットとして、定期的に非常食を食べる機会があるので、いざという時に非常食の食べ方が分からなかったり、食べ慣れない食事で感じるストレスを減らすことができます。また、非常食を食べてみて、口に合わないものがあれば、次からは備蓄から外して、別の商品に入れ替えることもできますし、どこに備蓄していたかもスムーズに思い出せる等のメリットもあります。防災意識を根付かせる習慣にもなりますので、防災訓練として、ご家庭で実施するのもおすすめです!
❶備える
家族分の食料を3日分用意します。1食あたり男性は約800kcal、女性は約600kcalを目安にしましょう。
❷食べる
1か月に1回の頻度で非常食を1食分食べます。賞味期限が古いものから消費します。
❸買い足す
消費したものを買い足します。他にも飲み慣れたお茶、ジュース、お菓子等をストックしてもOK。
おすすめの非常食 4選
1・パン
スーパー等で購入できるパンは3~4日の賞味期限であることが多いですが、缶詰に入ったパンやアルミパックされているパンは賞味期限が長く長期保存が可能です。パンは日頃から食べ慣れている人も多い食材ですので非常食として1つは準備しておくと安心です。
2・缶詰
缶詰は非常食としても優秀です。食事に使えるお惣菜からデザートにもできるフルーツ缶まで、缶詰の非常食には様々なラインナップがあります。比較的揃えやすいものですし、常備食としての使用もでき、非常食としても活躍します。
3・アルファ米
非常食のお米として有名になったアルファ米は、お湯を注いで15分、水なら60分置くだけの簡単調理でふっくらご飯が食べられます。災害時はご飯をすぐに炊くことができないので、手軽な準備で食べることができるアルファ米はとても重宝されます。水の加減で、柔らかめのご飯も食べられて、味も申し分ありません。
4・フリーズドライの食品
フリーズドライの食品は、汁物、甘いおしるこ、フルーツ、すでに調理された料理などバラエティが豊かで、日頃使いやすいものも多いので備蓄しやすい食材といえます。種類も非常に豊富で、様々な味の商品があるので、どれが口に合うかを探してみる楽しみも。