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冬の温度差が引き起こす“ヒートショック”とは

冬の温度差が引き起こす“ヒートショック”をご存じですか?入浴中の事故につながる可能性もあるヒートショックの原因と予防するための7つのポイントについてご紹介いたします。

目次

交通事故よりも多い入浴中の死亡者数

厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者(65歳以上)の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は高い水準で推移しており、その数は「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています。発生場所は家や居住施設の浴槽における事故が多く、発生時期も11月~4月の冬季を中心に多いのが特徴です。令和元年の家及び居住施設の浴槽における死亡者数は4,900人と、約10年間でおおよそ1.5倍に増加しています。また、入浴中の急死の中には心疾患・脳血管障害など、溺水以外の病死などが死因であると判断される場合もあることから、実際に発生している入浴中の事故は更に多いと推定され、令和元年においても、実際の死亡者数は4,900人よりも更に多いと推測されます。

冬の入浴時、高齢者に起こりやすいヒートショック

暖かい部屋からトイレに行くと、寒さで思わず震えてしまうことはありませんか?この温度差によって起こるのが『ヒートショック』という現象です。ヒートショックは急激な温度差によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担を与え、脳内出血・大動脈解離・心筋梗塞・脳梗塞など様々な病気を引き起こす恐れがあります。例えば冬の入浴時は、まず暖房の効いた暖かいリビングから寒い脱衣所に移動した時、寒さに対応するために血管が収縮して血圧が上昇します。衣服を脱いで浴室へ入ると、血圧は更に上昇します。その後、熱めのお風呂に入ると、急激に体が温まるため、血圧が一気に低下してヒートショックが起こります。10℃以上の温度差がある場所間の移動は特に注意が必要です。

ヒートショックを防ぐための7つのポイント

ヒートショックを防ぐには、家の中の温度差をなくすことが大切です。また、入浴前の準備や入浴の仕方によって出来る工夫もあります。

 

①以下の時は入浴をやめる
●体調が悪い ●飲酒後 ●食後30分〜1時間
●血圧降下剤、安定剤、睡眠薬の服用後 ●早朝(シャワーだけに留める)

 

②事前に浴室と脱衣所を温める
お湯を張った浴槽のふたを開けてシャワーの温水で浴室を温め、暖房器具を使って脱衣所も温めることで、居室との温度差を少なくします。

 

③お風呂は41℃以下、10分以内を目安に
熱いお風呂は血圧を急激に上昇させ、高体温等による意識障害を引き起こす恐れも。のぼせないよう10分以内にあがるようにしましょう!

 

④入浴前は家族に一言かける
入浴中に体調に異変が起きた場合、周囲の人の早期発見が重要です。家族へ一言をかけることで、入浴前に周囲の人へ注意喚起します。

 

⑤入浴前後は十分な水分補給を
入浴すると発汗等で体内の水分が減り、血液がドロドロになります。サラサラな血液を保つためにも入浴前後にしっかり水分を補給!

 

⑥浴槽に入る前にかけ湯をする
手足の末端から体の中⼼にかけ、たっぷりとかけ湯をすることで体をお湯に慣らし、入浴時の急な血圧の上昇を防ぐことが出来ます。

 

⑦立ち上がる時はゆっくりと
お湯に浸かり血圧が低下した状態で急に立ち上がると、めまいや立ちくらみが起こります。あがる時は浴槽からゆっくりと立ち上がりましょう。