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フランチャイズ展開を始める前に
目次
はじめに~自社フランチャイズシステムの仕組みを確立しましょう
加盟店募集の際に重要となるのは、
自社フランチャイズシステムの確立と正しく自社のサービスを伝えるための資料です。
加盟検討者の多くは、フランチャイズ募集の資料に目を通します。そのため、
・資料は加盟検討者が前向きに検討したくなる内容かどうか?
・他社の情報と比較して見劣りする内容ではないか?
・加盟検討者目線で作成された資料かどうか?
上記を満たしていない場合、その時点で検討候補から外されてしまう可能性が高いです。
まずは自社フランチャイズシステムの強みや弱みを把握し、同業他社との比較表を作成してください。メリットやデメリットを明確に提示した資料づくりから着手していきましょう。
1.資料に記載する最低限の項目
資料に記載する項目は、会社によって異なりますが、最低でも下記の項目については、わかりやすくまとめておく必要があります。
☑開業資金&ロイヤリティ
フランチャイズ加盟に際してかかる費用です。
例として、物件取得費、内装工事費、運営備品購入費、広告費、販促費、人件費などの販管費が含まれます。ロイヤリティについては固定制又は従量制を導入する本部が多いです。
☑収益モデル
加盟し事業をおこなった場合の標準的な収支計画を指します。
可能であれば、MAXとMINIの2種類を作成し、作成根拠を明確にします。
損益分岐点や投資回収期間がわかる状態が望ましいです。
☑運営マニュアル
事業を進めるためのマニュアルがあることをお伝えください。未経験や異業種参入でも事業運営ができる根拠としてマニュアルや手順書の有無が重要となります。
☑開業までのスケジュール
フランチャイズ契約~事業開始までのスケジュールを記載します。加盟金の入金、採用・研修スケジュールなど標準的なスケジュールを明記します。
☑開業前後に受けられる本部サポート
フランチャイズ契約後に受けられる本部のサポートについてお知らせします。無料で受けられるサポートと有償サポートの有無について明記することが親切です。
☑よくある質問
加盟検討者が疑問に思っている点やよく聞かれる質問に対するQ&Aを用意しておくことで、検討者に安心感を与える効果が見込まれます。
☑会社概要
本部企業の経営状況について、加盟検討者は気にしています。将来に渡って継続できる企業かどうか
会社情報から判断する検討者も多いと言えます。
☑市場性
加盟検討者は、参入する業界の将来性を重要視します。過去、現在、未来のマーケット推移を可視化することが重要です。市場性について魅力を感じていただくことが加盟検討者の不安の解消に繋がります。
フランチャイズビジネスを継続して展開する上で重要なことは、本部企業と加盟企業が良好な関係を維持することです。そのためにも、上記に加えあらかじめ本部企業の企業理念や経営方針などを明確にしましょう。それらに共感して加盟検討を前向きに考える人ほど、良好な関係を築くことができる傾向にあります。
フランチャイズ加盟店募集の基本②に続く