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フランチャイズ展開を始める前に
業態や商品、サービス内容によっては、フランチャイズ本部構築が難しい場合もありますので、自分の事業をフランチャイズの仕組みを利用し拡大させたい場合は、専門家にご相談いただくことを推奨いたします。
目次
- 契約書・商標をどうするのか
- ビジネスモデルの確立はできているか
- 商品やサービス、自社のブランディングはできているか
- 供給体制・情報共有機能の構築
- 教育・指導体制の構築
- 出店計画の立案と加盟店募集について
- 加盟店管理体制の構築
- フランチャイズ展開の専門家に相談しましょう
契約書・商標をどうするのか
フランチャイズは契約で本部と加盟店の共同事業が成り立つビジネスです。契約書の内容だけでなく、実は契約段階での事前開示事項も重要です。訴訟のほとんどはこの段階での認識の違いが大きな原因であり、これを契機にチェーン崩壊に繋がる可能性があります。
【ポイント】
フランチャイズ本部構築立ち上げに強い弁護士と弁理士がいるか?
フランチャイズ本部運営を実際に経験したメンバーが構築支援をおこなうのか?
加盟店とのトラブルが発生するポイントを熟知しているのか?
ビジネスモデルの確立はできているか
フランチャイズ展開をするためには、ビジネスモデルを2つ構築する必要があります。
1つ目は、自社の成功モデルを明確にすること。
2つ目は、初期コストと投資回収のバランスが取れたパッケージを構築すること。
目安初期投資額は?損益分岐点は?回収期間は?商圏の設定は?支援に対するフィーは?など、加盟者が知りたい情報を提供できる状態が必要です。また、本部としてバックオフィスの構築や売り出すビジネスモデルの構築が弱いと、チャージ収入どころかチェーンの規模拡大が進まない要因となりえます。
【ポイント】
成功要因・失敗要因の分析をおこなう必要があります。既存事業モデルの構造分解から魅力あるフランチャイズパッケージの確立ができるかがポイント。
商品やサービス、自社のブランディングはできているか
フランチャイズ加盟のメリットとして、既にあるブランドを活用できるという点があります。では、ブランドはどのように確立されるかというと絶対的に数であると考えます。つまり、店舗数(加盟数)だといえます。そのためには、加盟店を獲得するための戦略が必要であり、加盟店開発を加速させる必要があります。また、本部として提供するデフォルトの商品やサービスについても設定が必要となります。
【ポイント】
フランチャイズ加盟店開発や店舗開発の代行ができる先があるのか?企業ステージに沿った加盟店開発戦略を立てられるか?
供給体制・情報共有機能の構築
フランチャイズ本部構築をおこなうのであれば、商品や原材料の供給、サービスやオペレーションマニュアルの提供が必要となります。将来的には、店舗数というスケールメリットを活用して、仕入れが可能となる点はメリットの一つと考えられます。また、本部と加盟店相互の情報を共有するシステムの構築や導入をおこなうことで、ベストプラクティスの積み重ねが可能となり、更なる強固なチェーンの構築が目指せます。
【ポイント】
情報共有システムは、一番費用が掛かる部分。「今ある仕組み」を活用する選択もある。近年は、AIシステムを搭載したクラウド型システムも登場している。
教育・指導体制の構築
フランチャイズ本部として展開する場合、自社の商材や経営ノウハウを提供する対価としてロイヤリティを頂きます。加盟店の繁栄は、本部の教育体制や指導体制によって大きく変化します。また、商品やサービスの均一化はチェーンのブランドイメージを作る上で非常に重要となります。ここを怠ると後で取り返しがつかないアクシデントや加盟店の売上低下に繋がる可能性があります。一般的には、運営マニュアルや研修指導体制の仕組みづくり、加盟店指導を行うスーパーバイザー(SV)の教育体制が必要になります。
【ポイント】
様々なフランチャイズ本部で実際にSVを実務で経験したスタッフに担当させることが望ましい。また、SV経験者だからこそわかる現場で実行できる仕組みの構築と教育体制の仕組みづくりができるかがポイント。
出店計画の立案と加盟店募集について
例えば、店舗型ビジネスでは立地戦略が重要となり、無店舗型ビジネスでは提供する商品やサービスの内容が重要となります。出店計画は、1人でできるビジネスモデルなのか、雇用を生むビジネスモデルなのか等、展開する業態によって異なります。また、継続した加盟店開発をおこなうためには、指標となるKPIの設定と進捗管理が重要となります。現行のフランチャイズ本部(約1,400社)の中には、この点がいい加減な本部が多いと感じます。また、出店計画と併せて加盟店募集の仕組み化も必要です。そして、チェーンブランドを確立するためには、良質なオーナーを集客するノウハウの構築についても考える必要があります。
【ポイント】
商圏調査や出店調査における基準を設定し、ルールに基づく出店計画を立案できるか?出店計画から、加盟金や本部に支払いいただく費用の設計。本部と加盟店がWin-Winとなる関係構築ができる本部構築がポイン。
加盟店管理体制の構築
良質な加盟店開発をしているつもりでも、ここを徹底しておかなければ、将来的にチェーン運営が崩壊する可能性があります。フランチャイズ本部構築支援を行う会社でこのポイントにおける支援がない場合には、注意が必要です。例えば現場では、売上金の流用、棚卸不正等の問題が実際に起こりうる可能性があります。ここを本部が知らぬ存ぜぬで進めると後に後悔することとなります。フランチャイズ本部運営は、性善説では成り立ちません。
【ポイント】
フランチャイズ本部現場経験者による本部構築事例に基づいた仕組みづくりをおこなうことがポイント。継続したチェーン運営をする上で、ベストプラクティスが積み上がる仕組みづくりを目指す。
フランチャイズ展開の専門家に相談しましょう
フランチャイズ展開は、表面的には簡単なように見えますが、実際には様々な落とし穴があります。そういった点を熟知した専門家を初期構築段階から招くことで、圧倒的に効率の良い本部立上げと加盟店獲得安&加盟店管理体制の実現を目指しましょう!