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転倒しない身体をつくろう!

転倒・転落事故による救急搬送数は75歳を超えた頃から急激に増え、ケガの程度も重くなっていくことが読み取れます。人間は歳を重ねると、様々な要因から転倒しやすくなるのです。

目次

高齢者が転倒してしまう要因

下図のように転倒・転落事故は高齢になるほど救急搬送者数は増加し、かつ中等症以上の重症化する率も高くなります。では、なぜ高齢者は転倒してしまうのでしょうか。

 

その要因は、大きく分けて『内的要因』『外的要因』の2種類に分けられます。内的要因とは、加齢による筋力低下、身体的疾患、服薬状況などの本人の身体の状況による原因です。外的要因とは、階段や段差、靴などの環境による原因のことを指します。転倒予防の運動をしようとひと口に言っても、その原因は様々です。転倒は、内的要因と外的要因が重なることでリスクが高まっていきます。そのため、転倒を予防するためには、この内的要因・外的要因の両方を把握しておくことが大切です。

転倒予防に大切なこと

過去に転んだことがある方が、「どういう状況で」「どういう理由によって」転んだかをしっかり振り返ることが大切です。そうすることでどういった対策がとれるかを考えることができます。よく転ぶ方も仕方のないことと諦めずに、上図の内的要因・外的要因の表を参考に、転ぶ原因は何かをしっかりと振り返り、対策を立てることで転倒を減らすことも可能になります。

転倒ケースごとの対策例

【ケース1】左手に受話器を持ち、右手には何も持たず、ふらついて右に倒れ座椅子に顔を打った

事故結果:脊椎の骨折

《対策》

●自宅での環境に合わせた歩行訓練を行う

●筋力を強化し、姿勢を保持できるようにバランス訓練を行う

●転倒を誘発する内服薬を見直す

●支えとなるような手すりの設置や家具の配置換えを行う

●行動範囲の整理・整頓、障がい物の除去を行う

 

【ケース2】トイレに行こうとして、トイレ前でバランスを崩し転倒した

事故結果:大腿骨頸部骨折

《対策》

●自宅での環境に合わせた歩行訓練を行う

●姿勢を保持できるようにバランス訓練を行う

●慌てないように早めにトイレに行くことを習慣化する

●トイレの扉を開閉しやすいように改修する

●トイレにすぐ行けるように、生活スペースをトイレの近くに移す

●夜間はポータブルトイレか尿器を使用する

 

 

【ケース3】椅子に座って洗濯物をたたんでいた時、物をとろうとして上向きに転んだ

事故結果:下肢の骨折

《対策》

●何かをしながら、他のことも同時に行わないようにする

●姿勢を保持できるように座位・立位のバランス訓練を行う

●洗濯物はテーブルの上でたたむようにする

●よく使うものは、手の届く範囲にまとめて置いておく

●背もたれ・肘掛け付きで安定した椅子を使用する

●周囲につかまることが出来るような家具などを設置する